『生と死をめぐる生命倫理3 安楽死・尊厳死をどうみるか 仏教の立場から』創価学会生命倫理研究会、東洋哲学研究所共編(第三文明社)


本書は、まず「安楽死問題」の歴史をたどりながら、今日の「問題点」を抽出しております。次いで、終末期医療の最前線、植物状態についての現状を紹介。そして、仏教における「安楽死・尊厳死」を論ずる前提となる「人間の死」とケアの問題を、「良き死へのケア」として、臨床例を紹介します。さらに、釈尊の臨終の姿に学びながら、人間にとって「良き死」(本来の意味での"尊厳なる死")とは何かを考え、日蓮大聖人の仏法へと展開しております。最後に、座談会では、本書に関わったドクター部・学術部・白樺会の方々で、仏教の「生死観」を基盤として、現代医学への関わり方を、それぞれの専門に立ちながら話し合っています。

目次

第1章 今日的な「安楽死・尊厳死」問題
第2章 終末期医療の最前線
第3章 「植物状態」とは
第4章 「良き死」へのケア―実際の事例から
第5章 安楽死・尊厳死と仏教
第6章 座談会「安楽死・尊厳死とケアを考える」
【2001/06/06 01:52】 | その他 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『越女剣 傑作武侠中篇集』金庸(徳間書店)


中国四大美女のひとり、西施の古典故事を下敷きに、羊飼いの娘を剣術指南役にした越国が、宿敵呉国を滅ぼすまでを描いた表題作ほか、ユーモアと哀感溢れる武侠ロマン中篇2篇を収録。

目次

白馬は西風にいななく
鴛鴦刀
越女剣
【2001/06/01 22:50】 | 随筆 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『森のなかの海』(下)宮本輝(光文社)


神秘の森を、震災で傷ついた者に遺した女。その謎に満ちた生涯―。70年の時を経て明らかになる、その真実とは。現代人の魂の癒し、再生を描く文芸大作。
【2001/06/01 21:27】 | メンバー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『森のなかの海』(上)宮本輝(光文社)


1995年1月17日5時46分。未曾有の大震災が阪神・淡路地方を襲った。仙田希美子は36歳、2児の母。平穏だった日々が震災の日を境に崩れはじめる…。『VERY』誌に連載したものを単行本化。
【2001/06/01 21:25】 | メンバー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『魔女狩りという狂気』アン・ルーエリン・バーストウ(創元社)


魔女はだれだったのか? どのような犠牲者が、なぜ選ばれたのか。告発から処刑への過程をたどりながら、すさまじい集団発狂の謎を解き明かす。魔女狩りの新しい歴史。

目次

第1章 なぜ女性なのか―ジェンダー、数、階層
第2章 魔女狩りの構造
第3章 ヨーロッパ中央諸地域における魔女熱狂
第4章 ヨーロッパ周辺地域における魔女狩り
第5章 女性と仕事―経済的周辺化
第6章 病治しから魔女へ
第7章 女性の身体の支配―暴力とサディズム
第8章 女性を閉じ込める
【2001/06/01 20:13】 | 宗教 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『東京枕草子』園田恵子(潮出版社)


友人、映画、音楽、旅、本、それに猫…。なりゆきまかせの独身生活も、それなりに楽しい。詩人である著者が綴る、東京ポエティックライフ・エッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
園田 恵子
詩人。京都市生まれ。6歳から詩作を重ね、文芸誌の新鋭詩人としてデビュー。第一詩集『娘十八習いごと』(1991年)で注目を集めた新世代の詩人。帝塚山学院大学文学部卒業。美学美術史専攻。会社員を経て、執筆活動に専念。東京在住。国内外で詩の活動を展開するほか、NHK合唱曲の作詞、旅の紀行、エッセイストとしても活躍。テレビ・ラジオ番組出演多数。西麻布のポエトリー・レストラン「○一/EN‐ICHI」ではウォール・ポエトリー(壁詩)も手がけている。

目次

第1章 詩人の日常図鑑(隠れ生協組合員は深夜に徘徊
ゲイもおこげもドナドナ伝染病 ほか)
第2章 東京快楽主義(なりきりキムタクの世界
恵比寿ガーデンプレイスでご近所風をふかす人びと ほか)
第3章 カルチャー・ダイアリー(石垣再訪
ポエトリー・ジャンキー ほか)
第4章 魂のやすらぐ秘めやかな場所(帰還不能の旅が好き
魂のやすらぐ秘めやかな場所 ほか)
【2001/06/01 17:31】 | メンバー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『世界がわかる宗教社会学入門』橋爪大三郎(筑摩書房)


 東京工業大学大学院教授の著者が同大学で講義している「宗教社会学」をもとにした本である。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教の世界4大宗教がどのように発生し変遷したか、中国から朝鮮を経て日本に入った儒教が日本特有の精神風土の中でどのように変質したかを「高校生を相手にするつもりで」語っている。だからわかりやすいが、半面、教壇から無知の学生を見下ろす教師特有の独善的目線が気になる。それと「日本人は宗教音痴である」「世界でただひとり宗教を知らない国民である」「そういう日本人がこのまま国際社会に出るのは大変危険である」「だから21世紀を迎える日本の将来のためにも宗教を理解する必要がある」という講義の前提は、いささかステレオタイプではないか。

 たとえば、日本人の死生観について「日本人は、復活や輪廻を信じてもいないし、現世中心主義に徹するほど合理的でもないので、なんとなく死後の世界があるような気がしている。未開社会にはよくあるタイプの感覚ですが、文明国にしては素朴すぎます」というのだが、宗教文明圏の現状を見ていると、日本は「未開社会」でよかったと思うことが多い。中東ではイスラム教徒とユダヤ教徒がテロと報復の悪循環から抜け出せないでいるし、和平合意が成ったはずの北アイルランドではカトリックとプロテスタントが相変わらず爆弾を投げあっている。コソボ紛争は東方教会系セルビア人とイスラム系アルバニア人の、カシミール紛争はヒンズー教とイスラム教の対立である。アフガニスタンではイスラム原理主義が貴重な世界遺産を爆破し、スリランカではヒンズー教徒が自爆テロを繰り返し、インドネシアのアンボンではキリスト教徒とイスラム教徒が殺しあい、ロシア正教会のロシア人はチェチェンのイスラム教徒を爆撃している。

 本書は「日本人はイスラム教を戦闘的だと思っているが、戦闘的だったのはキリスト教のほうなのです」と教えてくれる。しかし、宗教文明圏は見てのとおりの修羅場を現出しているのだから、この際どっちが戦闘的かは、どうでもいいことである。いったい宗教とは何なのか? 宗教は「社会構造の中でも、もっとも重要な社会構造である」と著者は言うが、それなら20世紀の世界の半分を支配した共産主義も宗教ではないのか? 中国共産党の「法輪功」弾圧も宗教間対立として、つまり宗教社会学の立場から説明してほしかった。もちろん、それがなくても、この本は宗教抗争の背景を理解するのに役立つ解説書である。(

目次

講義1 宗教社会学とはなにか
講義2 ユダヤ教とはなにか―契約と律法
講義3 キリスト教とはなにか―福音と愛の思想
講義4 宗教改革とはなにか―ルターとカルヴァン
講義5 イスラム教とはなにか―ウンマとイスラム法
講義6 初期仏教とはなにか―サンガの思想
講義7 大乗仏教とはなにか―菩薩・般若・極楽浄土
講義8 中国と日本の仏教―仏教の伝播と変容
講義9 儒教とはなにか―孔孟の思想・朱子学
講義10 尊皇攘夷とはなにか―山崎闇斎学派と水戸学
【2001/06/01 00:47】 | 宗教 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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